ひとったび -人と旅と物語-

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インドの闇世界と、光を指す人々 (2)

前回ご紹介したGlobal Family Children’s Homeを先日訪問して来ました。

 

施設の住所を教えてもらえれば、直接施設まで行きますと言ったのですが、途中の道がとても悪いらしく、本部から一緒に四駆に乗せて頂きました。

 

もう少しで施設に着くという所で、しばらく一滴の雨も降っていないのになぜか水浸しの道路…。水の中をジャブジャブ歩いて対岸の店へ買い物に行く人や、定員オーバで倒れそうなトゥクトゥクに乗っている人々。かなりローカル…。四駆で行こうと言ったヴィンセントさんの言葉をここで初めて理解できました。 

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施設は3階建ての地味なコンクリートの建物で、そこに女の子達が毎日勉強、カウンセリング、そして寝泊りをしています。庭はなく、女の子達の安全を考えて外での遊びは屋上。年に何回か遠足として、プールやダンス鑑賞、公園でピクニックなどを行うそうです。ちなみに女子達はダンス、もちろんボリウッドダンスが大好きです。

 

この施設に現在収容されている女の子達は16名。二部屋にはきちんとベットメイキングされた二段ベッドが4−5つ置いてあります。一日のスケジュールが壁に貼られてあり、規則正しい生活を身につけるため週末など関係なく起床時間、食事時間、勉強する時間など細かく書かれています。

 

地下に降りて行くと、6歳〜16歳くらいの16名の女の子達が体育座りをして女性スタッフの説明を聞いていました。私は日本や日本の文化について説明し、その後簡単な日本語を教え、彼女達の名前をホワイトボードに書きました。今でも覚えているかわかりませんが、その時の子供達の日本語を覚える速さはさすがに速くて驚きました。

 

その後、カウンセラーの男性がこの女の子達にヒンディー語でレクチャーを行いました。たまに聞こえてくる英語の単語といえば…

    Relationships、Love、 Sexual Violence

中には少々恥ずかしがっている子もいましたが、女の子達はカウンセラーの質問に答えたり、(多分)自分の経験を話したりなど、きちんと受け答えをし、男性の話を真剣に聞いていました。

 

あとで、このカウンセラーに一体どんなことを話していたのかを尋ねると…

「彼女達はここに来る前とても辛い体験をしたんです。例えば、お父さんにひどい扱いをされたり、知らない男性に色目を使わなければならない仕事をさせられたりね。でもそれは過去のことで、将来心から好きになれる人が現れた場合、どのように人間関係を築いていったらいいかという話をしたんですよ。」

 

それを聞いた時、あの一番小さい子で6歳大きくとも16歳くらいの女の子達にそんなテーマを話すなんてと私はとてもショックを受けました。

 

素直にその気持ちを伝えると、その男性は「大人が話さなくても、彼女達はいつかどこかでいろんな情報を得て来るんです。もし、それが間違った情報だとしたら、彼女達が不幸になるんです。そのためには私たちが正しい情報を彼女達に与えなければならないんです。時にはピアプレッシャーにどう向き合って行くか、麻薬などについても話し合いますよ。彼女達のこれからの人生に再び不幸なことがおきないようにね。」

 

あまりにもショックが大きすぎたのと、自分の中でどうこれを咀嚼したらいいのかわからず、私はしばらく沈黙してしまいました。

 

この時の場面を思い出すと、キーボードを押す手が止まってしまうほど今だにあの時の驚きは消えません。でもこれが“大人”の子供への責任なのかなと最近思い始めました。

尻切れとんぼな終わり方で申し訳ないのですが、これは私がまだショックを受けている現れです。

 

追伸:女の子達のプライバシー保護のため写真は載せませんでした。