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タージマハルを訪れて感じたこと

タージマハル、皆さんも雑誌やテレビで必ず一度は見たことがあると思います。実際にその場で見ても、タージマハルは繊細で、幻想的で、世界で一番美しい「お墓」だと思います。

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外国人だけでなくたくさんのインド人も訪れるタージマハル

タージマハルについては様々な方々が書かれているので、ここでは簡単に述べます。

 

歴史

タージマハルを建てたムガール帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンは3番目の妻のムムターズ・マハルを心から深く深く愛していました。しかし、ムムターズは14番目(ほとんどの子供が幼いうちに亡くなったという話)の出産が原因で帰らぬ人となりました。皇帝は「私は二度と人を愛することもないし、結婚もしない」と毎日涙ながら言ったそうです。このような思いで建てられたお墓だということを知ると、セクシーでロマンチックなお墓にも見えてきます。

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美しすぎるタージマハル

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巨額な建築費用

タージマハルは22年の歳月をかけ、巨額の建設費用をつぎこまれました。

タージマハルは総大理石のお墓です。またこちらのピエトラ・ドューラ(石上埋め込み細工)は単に色が塗られているのではありません。色がついた貴重な石がはめ込まれているのです。

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ピエトラ・ドューラ

この素材を運ぶのに1000頭以上もの象が使われました。世界中から集められた最高の素材を使いこなすためには中国、イタリア、トルコ、エジプトなど世界中から優秀な建築家、大工さん、宝石工などが雇われ、常に20000人以上の人々がタージマハルの建設に携わっていたと言われています。(ガイドさんの説明、ウィキペディアを参考)



ここ2〜3ヶ月デリーの様々な遺跡、廟を訪れて来ました。その素晴らしさに感嘆し、ため息をつき、写真をとりまくり、同じ場所を何回も歩き回りました。イギリス人が初めてインドに足を踏み入れ、タージマハルをはじめ、フマユーン廟(タージマハルに影響を与えたといわれている)、クトュブ・ミーナールなどを目にした時、一体どう思ったのだろうと考えずにはいられません。

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フマユーン廟

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クトュブ・ミーナール

話は変わりますが、2018年2月1日付の朝日新聞でこんな記事を目にしました。

 

「トルコが軍事侵攻しているシリア北西部のクルド人支配地域で、約3千年前に建造された神殿が破壊された。(筆者省略)破壊されたのは、鉄の帝国として知られるヒッタイト帝国時代のアインダラ神殿。北西部アフリン近郊にあり、建造は紀元前1300年ごろにさかのぼる。」

 

ここ最近、デリーにある歴史的建造物やお墓を訪れ感動しているため、さすがにこのニュースはスルーすることができませんでした。多くの人が殺されること以外に、その国のアイコンである遺跡、建造物が破壊されるという行為は戦争という「悪」がはびこっている証拠以外の何ものでもありません。

 

日本のお城を例にあげれば、ウィキペディアによると、江戸時代またはそれ以前に建てられた天守(お城の建物)は以前は2万5000以上あったそうです。現在、我々が見学できる天守は約200カ所。そして江戸時代までに建てられた天守が現存しているのはたったの12カ所だそうです。例えば姫路城、松本城などがそれです。大阪城名古屋城などその他の天守地震や落雷などの自然災害、または戦争が原因で消滅し、その後復元された天守です。

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姫路城(文化遺産オンラインより)

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松本城じゃらんnetより)

神戸新聞(2017年7月4日付)には、第二次世界大戦の際、アメリカ軍が「無差別爆撃が市街地を面として焼き払うことを目的にした以上、姫路城を守る意図があったとは考えられない。姫路城が残ったのは全くの偶然だろう。」と書かれています。また天守にも爆弾が落とされたそうですが、奇跡的にもそれは不発弾だったそうです。

 

これからは

「こちらの建物はXXXX年に誰々によって建てられました。」

「へーすごい」

という前に、まずは「よく今まで残っていてくれたね」という言葉をかけてあげたいと思います。

 

さて、タージマハルに件に戻りますが、その際に注意していただきたいことは以下の2点です。

1.タージマハル、その敷地内の点検などのため毎週金曜日は休み

2.インドの観光地ではインド人と外国人の入場料はどこでも違いますが、タージマハルではその差がかなりあります。でもそれに腹を立てないでください。その代わり、タージマハルの建物の中に入る際の靴カバーがもらえます。そして!インド人の超長い列を横目にさっさとタージマハルの建物に入ってくことができますから。

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インド人の長い列

 

参考資料

ウィキペディアhttps://ja.wikipedia.org/wiki/現存天守

朝日新聞https://www.asahi.com/articles/ASL1Y56YZL1YUHBI01D.html

神戸新聞https://www.kobe-np.co.jp/news/himeji/201707/0010339716.shtml