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南アフリカのタウンシップでユニークな体験            〜LiziweゲストハウスSTAY その2〜

次の日、Liziwesゲストハウスのスタッフであるアンドリューさんがタウンシップツアーに連れて行ってくれました。白人たちが住んでいるプール付きの大きな家々を見た後だったので、その格差に愕然としました。凸版屋根の小さな四角い家が見渡す限り建てられています。トイレは外の公衆トイレを使い家々の裏にはゴミが散乱しています。

 

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しかしタウンシップの中を歩いていて感じるのはそこに住む人々のものすごいパワーです。床屋、タバコ屋、花屋さん…ときっと起業家がたくさん。

♪僕らはみんな生きてる〜♫ という空気がビシビシ伝わってくる場所です。また、すれ違う人、家の中からみんなが私たちに笑顔で挨拶してくれます。子供達も笑顔で手を振ってくれたりハグしてくれたり、一緒に写真を撮ろうというとポーズをとってくれます。アンドリューさんと一緒だというのもあり、思ったよりも全く安全で安心しました。

 

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Gugulethuタウンシップを歩いているといくつか記念碑を目にします。中でもアンドリューさんからAmy Biehls(1967年4月26日– 1993年8月25日)についてのお話を聞いた時は鳥肌がたちました…。

 

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Amyさんは白人のアメリカ人で南アフリカアパルトヘイト政策に反対するアクティビストでした。フルブライトプログラムでケープタウンにあるウェスタンケープ大学で学んでいたのです。

 

1993年8月25日、Amyさんは友人とGugulethuタウンシップに帰る途中、暴走した黒人の集団に車から引き摺り出され、ナイフで刺され殺害されてしまったのです。実は翌日アメリカへ帰国する予定でした…。

 

この事件で、4人の若者が殺人の有罪判決を受けます。

 

ここからすごいことが起こるのです。

 

まず1994年、Amyさんのご両親はAmyさんに起こったような不幸な暴力をなくすためにAmyさんが殺害された場所Gugulethuに住む若者たちと一緒にAmy Biehl財団を設立します。この財団の活動は、若者たちに生きる目的を与え、才能を発掘すること。そして麻薬や犯罪に巻き込まれないように、恵まれない若者たちに教育や文化活動に参加できる機会を与えることです。

 

そして1998年、政治的な理由からこの4人が釈放されます。

 

この釈放については彼らの4人の将来を期待してAmyさんのご両親も支援したということです。そしてなんと、ご両親はAmyを殺害したうちの2人(Nofemelaさん、Peniさん)に会いに行ったのです。

「2人が本当の気持ちを素直に話してくれて許すことができたの。彼らは子供時代に子供として過ごす機会が与えられなかった子供たちだったの。」とMrs.Biehlは二人について語ったそうです。

 

その後、PeniさんはAmyさんのご両親が設立したBiehl財団で働き始め、今ではプログラムディレクター/スーパーバイザーになっています。Nofemelaさんはサッカー選手として活躍。そして地域でサッカーをはじめ、その他様々なスポーツの指導に励んでいます。PeniさんんもNofemelaさんもAmi Biehl財団の中心メンバーです。「”forgiveness” (許すこと)」がどのように一人の人間の人生を変えることができるかというローモデルになっているそうです。

 

自分の子供を殺害された若者達を許すAmyさんのご両親。許すだけでなく「この二人には様々なことを学んだ。」と言えてしまうAmyさんのお母さん。財団で活躍するとともにAmyさんの精神を一人でも多くの若者に伝えるPeniさんとNofemelaさん。

 

南アフリカマンデラさんをはじめ、このようなForgivenessで溢れる場所なのです。

 

Amy Foudation情報:https://amyfoundation.co.za