ひとったび -人と旅と物語-

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どこの国の医療が一番いい? 〜私が住んだ国の医療事情 その1 :インド・アメリカ・中国〜

インドに住んで約4ヶ月、おかげさまで腹痛もなく、風邪を引くこともなく元気に暮らしております。

 

今朝、いざという時のために、紹介された病院を訪問してきました。

 

病院の入り口の前にはりっぱな口ひげを生やし、ターバンを巻き、赤いインド風のスーツを来た男性が「おはようございます。〜病院へようこそ」と笑顔で迎えてくれました。熱にうなされていたら、きっと幻想を見ているのではないかという錯覚に陥いるでしょう。

 

インド

その病院で働く外国人専門のスタッフSさんと面会しました。Sさんの会い説明によると、診察、健康診断などが必要であれば、Sさんに連絡を入れればその専門で一番いい先生にアポイントを取ってくれるとのことです。

 

しかし、一つ気になったことは…

「うちの病院は救急車はないの。(確かにそう言った)緊急の時は自分の車かタクシーで来てください。」

 

そこで、救急車についてインド人のAさんに聞いてみました。

Aさん曰く、インドで救急車を呼ぶ場合は102番に電話するのだということ。しかし今朝行った病院に救急車がないから車で来た方がいいと言われたというと、Aさんは…

「その病院の人、正直だわ。デリーで救急車を待っていたら助かるものも助からないわよ。ここでは緊急車は待っていても絶対来ないから、車やタクシーを使った方いいわよ。」という興味深い返答でした。

 

アメリカ

アメリカではきちんと医療保険に入っていれば、アメリカの病院はとても快適できちんと治療してくれます。

 

当時の夫が勤務していた会社の福利厚生はとてもよく診察代、薬代はすべてまかなってくれるというシステムでした。(*各企業の福利厚生、医療保険によって異なります)

 

大抵アメリカで医者に行く場合は、医療保険会社から指定された病院の中から選択し、電話で加入している医療保険について説明します。そうすると、そこの病院で受け入れてくれるかどうかを教えてくれます。受け入れてくれることになったら、予約をし、予約時間に行けばすぐに診察してもらえます。

 

いい点は予約制なので他の病人の方に会うことがめったにありません。ですから菌を移したり、移されたりしないですむこと。そして病院自体が綺麗なことです。悪い点は医療保険に入っていない、または安い医療保険だと病院側が受け入れてくれなかったり、請求額がすごいことになることです。

 

病院での診断、処置もとてもいいと思います。

当時、小学校で働いており、毎年冬になると風邪をひいた可愛い小悪魔な生徒達が風邪を引き、その風邪を移され、連鎖球菌制咽頭炎にかかっていました。体が壊れそうになるくらい皮膚から関節から喉からズキズキ痛みます。ある日、病院についた時ぐったりした私を見た看護婦さんが車椅子を持ってきてくれました。そして、すぐに点滴の部屋に運ばれました。その後、抗生物質を処方され、一週間で元気になったのを覚えています。

 

多くのアメリカ人はよっぽどのことがないと病院にいきません。その代わり、家には基本的な薬が常備されています。そして薬の成分についてよく知っています。この成分が入っているこの症状だったらこの薬がいいとか、この成分に対してアレルギー反応があるかなど薬に対して深い知識を多くのアメリカ人が持っていことに驚かされました。

 

中国

中国は駐在員として住むと、まず最初に医療保険または勤務先の会社から指定された駐在員用の病院を訪問します。上海に住んでいた時は、さすが国際都市だけあり、世界でもトップクラスの大学の医学部を出た何カ国語も話せるお医者さん、または日本人が多い場所には日本人または日本語が流暢なお医者さんに診察してもらえます。こちらも予約制なので、あまり待たされることも、他のたくさんの患者さんと長い間待たされることもありません。

 

重慶に住んでいた時の経験を話しましょう。病院に行った理由は外食した際に出された魚の料理の大きな骨が喉に刺さり、二、三日経ってもとれなかったためです。  

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          (多分食べたのはこれ。赤唐辛子と魚の料理) 

 

予約後、病院を訪れお医者さんに理由を話し、椅子に座って口を開けました。するとお医者さんが大きな声で何か叫び、その途端、看護婦さんが走ってきて、お医者さん、二人の看護婦さんの3人が私の口の中を興味津々と覗き込むんです。何事かと思ったら、太くて長い骨が喉に刺さっているとのこと。

「こんなの見たことないよ」

「よく2、3日も頑張れたね」

「これ以上深いところに刺さっていたら手術になってたよ。君はラッキーだね」

と褒められ?ました。

 

そのお医者さんがハサミのような形で途中が90度に曲がっているものを取り出し、無事に骨を取り除いてくれました。看護婦さんが「これ持って帰りなさいよ」と魚の骨を小さなジップロックにいれてもたせてくれました。

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               (喉に刺さっていた骨)

 

フレンドリーというか、なんというか…今でも忘れられない出来事です。

 

次回はつい最近まで住んでいた「福祉国家」のスウェーデンの医療事情について書きたいと思います。

30代から続けていること

30代からずっと続けていることがあります。

それは毎朝の運動。

 

中学の部活引退以来、特にこれといった運動をしてこなかった私がなぜ30代から運動を始めた理由は「アメリカに住むことになった」からです。

 

高校生の頃、たった10ヶ月間のアメリカ留学生活で15キロ増加。帰国の際、空港に迎えに来てくれた父の第一声が「なんで、そんなに太ってんだ!」でした…。10ヶ月ぶりに会ったというのに。

(お断り:写真は皆さんに失礼になるため載せません。)

 

残念ながら父の冷たい第一声は事実だったのです。大きなアメリカ人に囲まれて生活していた私は自分が太っているなんて一瞬たりとも思わなかったのですが、日本の高校に戻り、久しぶりに使う和式のトイレでお腹の肉が邪魔をして座るのに一苦労でした…。

 

その後再びアメリカに住むことになり、過去の恐ろしい記憶と、さらに食べること、飲むことが大好きな私は運動しないと再び大変ことになるという恐れから始めたのが運動。

 

最初のうちはラニンニングマシンで10分走るのが精一杯でした…。

 

40半ばになった今でも朝の運動を続けています。

 

しかし、今では運動する際のマインドが変わってきました。以前はただ単にランニングマシンで30分間走って満足していたのですが、今は運動をしている時に、自分の体と心と会話ができるようになってきたのです。

 

いつもより体が重い

体は動くけど精神が動きについていけない、弱ってる

いつもより体が軽いからもうちょっと高くジャンプできるかも

 

そしてその日の声によって、できるだけ自分の体にあった生活をするようにしています。

 

体が重いなという日はその日一日いつもより少しゆっくり歩くようにしたり、軽快な音楽を聞いて気分をあげるようにしています。

精神的に弱ってる時は、無理してもしょうがないのでそれを受け入れるようにしています。

調子のいい時は、最後まで運動しきった時の満喫感を十分に味わい元気に過ごします。

 

平日は毎朝6時に起き眠気まなこで準備運動を始めます。

なぜそんなにしてまで続けられているのかというと、自分にあった運動プログラムとそのインストラクターに出会えたからだと思います。

 

使っているのはInsanity Workout(DVD)とdailyburn.com (運動&ヨガ)です。

 

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この二つのプログラムのインストラクターに共通しているのは次の二つ。

  • 無理をしないこと
  • 疲れたら休憩して大丈夫になったら戻ってくればいいということ

です。

 

昭和の時代の暗い部活経験を味わった私にはぴったりでした。「根性」とか「忍耐」と声かけしながら苦しくても最後までやり続ける!というのではなく、健康でいることは運動を毎日続けること。そのためには無理をして怪我をしないこと。その日の自分の体の調子、体力のレベルを受け入れるという声かけが私の背中を押してくれるのです。

 

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信じられないかもしれませんが、40代半ばになっても自分の体力が少しずつですけど上がってきているのが感じられる時がありますし、ヨガのおかげで柔軟性も増してきました。

 

「時間がないの!」という方、まずは気に入った素敵なウォーキングシューズやトレーニングウェアーを買いに行ってください。そして週末のどちらか30分早く起きて、20分のウォーキングまたはストレッチから始めてみてください。きっと半年後にはそれ以上のことができるようになっているはずです。シューズも残念ながら素敵な物よりも、体とその運動量にあったシューズに買い換えなければならなくなるはずです。

 

無理をせず、疲れたら休憩すればいいんです。そして呼吸が整ったらまた始めればいいんですから。

 

Insanity Workout(DVD) :(英語:中級レベル)

dailyburn.com : (有料・英語)

ヨガ:Briohny Smith、運動:(中級レベル)TBT

 

Philotrade公式ウェブショップ 期間限定でフェアトレードチョコレートをプレゼント!

フィロトレード公式ウェブショップに、新しいブランドや商品が入荷しています!

http://philotrade.shop/store/


期間限定(本日~2018年3月14日)で「ピープルツリーのフェアトレードチョコレート」を、3,000円以上お買い上げのお客様にプレゼント!
バレンタインデーにチョコレートを買い損ねた方、まだまだ足りない!という方にも朗報です。
 
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実はこのチョコレート販売には、理由があります。
熊本でアジア唯一のフェアトレードシテイとして事務局を併設し、フェアトレードを推進してきた「ラブランド」というお店が、2016年の熊本地震からやっと復活できた矢先に、先日火事で全焼してしまいました。
Philotradeは共通の知人の呼びかけによって、ラブランドの活動や代表の明石祥子さんのことを知り、応援プロジェクト(チョコレート買取り大作戦)に参加することにしたのです。

というわけで、味わい深いチョコレートが入荷し、Philotradeのウェブショップがさらに華やかになりました。

プレゼント入手方法:

1.チョコレートを1枚、お選びください。

http://philotrade.shop/store/People-Tree-c27679005

2.カートに3,000円以上の商品とチョコレートを入れて頂きましたら、クーポンコードを入力してください。
クーポンコードは「LOVELAND2018」です。

以上でチョコレートが1枚無料になります!ぜひこの機会にフェアトレードのチョコレートをテイスティングしてみてください☆

そして出来れば、今後も買い物をするときに「誰が作ったものなのかな?」「どういうルートでここまでやってきたのかな」と想像してみてください。

“LET’S TALK” ひとつひとつのストーリー

 

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リサイクルセンターの未来図

Philotradeは商品を取り扱う前に、生産者と会い商品についていろいろお話を聞きます。そしてできればアトリエや工場、さらにその素材がどこからくるのかなど見学させてもらっています。

 

    〜バッグの素材となる革を供給している

         ヘルシンキのメトロポリタンリサイクルセンター〜

 

2016年の冬、Loviaのスタジオを訪れた際、バッグの素材となる革を供給しているヘルシンキメトロポリタンリサイクルセンターを見学しました。リサイクルセンターがヘルシンキ市民、コミュニティー、そしてLoviaのような斬新な企業を巻き込んでリサイクルに取り組んでいることにとにかく驚きました。

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リサイクルセンターのスタッフの方々が作業を行なっているスペースへのドアを開けると衣服、家具、食器、本、おもちゃ…色々な物が入っている何百ものダンボールや大きなカートが見渡す限り置かれています。

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ここで16年勤務している環境管理者マリアさんがリサイクルセンターの社会的な役割、市民との関わりについて詳しく説明してくれました。

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「私が環境経営を学び始めたころは、環境について語るだけで眉をひそめられたものよ。でも今は自分の仕事を誇りに思うわ。」と言っていました。

 

リサイクルセンターとコミュニティーとのWin Winな関係

マリアさんは大学で環境経営、洋裁、ビジネスの3つの学位を取得しました。この職場はマリアさんにとってこの3つの学位が全て活かせる夢のような仕事だそうです。

 

ヘルシンキメトロポリタンリサイクルセンターは市民が使わなくなった物を持ち込む場所だけではありません。商品の状態がいい物はリサイクルセンターで再び商品として売られ、その売り上げの一部は環境教育の資金として使われています。学校で使えるような教材、本、ゲーム類は市内の学校とつながっているリンク上にリストとしてアップされます。学校はリストの中に欲しいものがあれば無償で受け取れるそうです。

 

中古製品の再利用素材を利用して作られた「PlanB」という粋でおしゃれなオリジナルブランドをたちあげ子供服、雑貨、家具などの販売や展示会を行っています。

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        (ヘルシンキメトロポリタンリサイクルセンターのHPより)

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        (ヘルシンキメトロポリタンリサイクルセンターのHPより)

PlanBの商品を作っていた女性は、以前、オフィスワークをしていたそうです。今は色々ある再利用素材から何を作るか考え、世界に一つしかない家具や洋服を作り上げるのがとても楽しいと話してくれました。

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環境教育プログラム

マリアさんが指揮する環境プログラムはおよそ3万人の子供から大人、教育者に無駄の減少、持続可能な消費方法について教育を行っています。

 

以前に比べたら多くの人がリサイクルをするようになったそうです。

「着なくなった服や使わなくなった家具をすぐにリサイクルセンターに持って来て欲しいの。そうすれば中古品であっても質がいいし、もっといろんなものに再利用ができるの。だから長い間保管せず、どんどんリサイクルセンターに持って来てもらいたいわ。」

マリアさんは、もっと多くの人にリサイクルについて知ってもらうためにこれからもやらなければならないことがたくさんあると語っていました。

 

雇用を生む場所

ヘルシンキメトロポリタンリサイクルセンターでは毎年800人ほどの人を雇用しています。中には長期間失業していた人、障害者、フィンランド語学習者、職業研修者などとても様々な背景を持った人がいます。マリアさんは現在15人ほどいるチームのリーダー。チームのスタッフ一人一人が滞りなく仕事ができるように常に気を配っていました。 

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こちらのホームページには「ボランティアのためのページ」があります。そこには以下のようなことが書かれていました。https://www.kierratyskeskus.fi/in_english/volunteer_at_reuse_centre

 

  …職場での会話はフィンランド語で行われるので
   フィンランド語の基本的な知識、会話能力が必要です。
   しかし、フィンランド語ができなくても
   英語ででき
る仕事もあります。例えば…

  →ハンドクラフトサービス

  →イベントのヘルプ…

  Language Buddyシステム

  フィンランド語は少し話せるけど、職場で働くには
  あまり自信がない
方には最初の数回Language Buddy
  (言語ヘルパー)が付き、あなたと
一緒に作業を行ないます。
  フィンランド語を上達させたい方にはお薦め
ですよ。

 

フィンランド語が話せない人、まだフィンランド語で働く自信がない人にフィンランド社会に入っていく扉をこのように開いてくれる、なんて嬉しいシステムなんでしょう!とこれを見た時一人で感激してしまいました。

 

Loviaの素材について

リサイクルセンターに持ち込まれた革のジャケットや毛皮は、マリアさんのスタッフによって素材の質を綿密にチェックされ選別されます。選別された素材はLoviaのデザイナーのオウティがアトリエに持ち帰り再びチェックされます。使える素材はリサイクルセンターに戻され、Loviaで使用される部分は丁寧にハサミで切り分けられます。

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他の部分はPlanBの商品を作るために使うボタン、ファスナーなどが取り外されます。切り分けられた素材はオウティが最終的な点検を行いLoviaのアトリエへ戻されます。ここでリサイクルセンターに持ち込まれたレザージャケットや毛皮に新しい命が吹き込まれるのです。

 

日本のリサイクルセンターへ提案

日本のリサイクルセンターがこのヘルシンキメトロポリタンリサイクルセンターのようになればいい!と心から願いますが、そう簡単にはいかないのも理解できます。

 

日本にもたくさんリサイクルセンターがあり、ホームページを見ると「リサイクルセンター講座」、「ミニリサイクルマーケット」など様々なイベントを頑張って行っているセンターも多いです。

 

しかし、みなさんの中にリサイクルセンターに行ったことがある、何か購入したことがある、講座に参加したことがある、友達に薦めた!という方はどのくらいいらっしゃるでしょうか?

 

市民や企業にゴミを減らしましょう、リユースしましょう、リサイクルしましょうと呼びかけ教育し続けることも重要です。しかし、リサイクルセンターも我々を何かワクワクさせるような場所になってもいいと思います。

 

そこで一つ提案です。リサイクルセンターに持ち込まれるものを使い、そこに新しい命をふきこむという「リサイクルデザイナー」という職業があったらどうでしょう。(すでにあったらもっと外に出てきてもらいたい。)多くの人が欲しがるような、家に置きたがるような、着たがるような物をデザインし、作るという夢のような仕事です。

 

世界に一つしかない商品を使うことがかっこいいという社会になれば、もっと多くの人がリサイクルするだろうし、リサイクルセンターももっと活気付くのではないでしょうか。そうなることで使い捨てしたくならない、またはリサイクルがしやすい商品を作る企業もでてくるのではないかという希望も湧いてきます。

 

先日Loviaのインスタグラムにフィンランドグラミー賞の会場で有名歌手のLaura VoutilinenさんがLoviaのバッグをもってレッドカーペットを歩いている写真がアップされていました。

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              (Loviaのインスタグラムより)

社会に影響を与える人々もエコ、サステーナビリティーという理念を持つ企業に賛同し、その商品を公で使って見せるということもフィンランドでは当たり前のことになっているようです。

 

Philotradeにできること

Philotradeが扱いたい商品、企業の特徴の一つに「環境に対する意識を持つ」とあります。Loviaをはじめ、The Wren Designはリサイクルセンターに持ち込まれた商品、リサイクルペーパーまたは廃材を素材とし、買いたくなる、使いたくなる、家の置きたくなると思わせるようなユニークでかっこいい商品を作っています。これからもこういった企業の活動、商品をみなさんと共有していくと共に、声高に宣伝していくつもりですので楽しみにしていてください。

Philotradeが扱うラグジュアリーバッグLoviaをどのようにブランド化していくか

Philotradeが扱っている商品の中にフィンランドからのブランドLoviaがあります。Loviaは2014年にチャーミングな3人のフィンランド人によってたち上げられました。

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Loviaをたちあげた3人(この写真ではクールですが本当はとても明るい3人です。)

”Product DNA”と”transparency(透明性)”をモットーにお客様が購入した商品の素材とそれに携わった人々をトラッキングできます。

例えば、あなたが購入されたバッグはヘルシンキのリサイクルセンターに持ち込まれたレザージャケットだったかもしれません。あるいはフィンランドの大手高級家具メーカーの工場から出たあまり革だったかも。または誰かの栄養となった鮭の皮の可能性もあります。

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レザーソファーを作る際に出た余革で作られたAira Sustainable Leather Crossbody Black

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鮭の皮で作られたLaine Perch Pouch Turquoise

Loviaはこの先も人の消費行動が減少していくことがないのであれば、“無駄”な物からどれだけエレガントで、ファッション性の高い商品を作れるか挑戦している斬新的な企業です。

 

ここまではみなさんとても興味を持ちLoviaについて熱心に耳を傾けてくれます。そして触ったり、肩にかけてみたり、または鮭の皮で作られたポーチの匂いを嗅いでみたり…。

 

さらに、Loviaのデザイナーはフィンランド人のオウティーさん。

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それを手がけるのは有名ブランドのバッグも手がける経験豊富なミラノの革職人です。

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さすがにここまでくると、一体値段はいくら?と思われる方も多いと思います。

 

我々Philotradeにとってこの瞬間が恐怖なのです。それはみなさんが思っている値段より相当高いからです。誰もがご存知の世界的有名なバッグブランドと同等の値段で、Loviaはラグジュアリーブランドの一つなのです。案の定、値段をいうと全員が波のように引いていくのがよくわかります。

一方、地元フィンランドではよく売れているのだそうです。値段は日本の値段と同じくらいかまたは少々高めであるのに。(為替によって変動)

Loviaの商品はヘルシンキにあるStockmannという有名デパートのバッグ売り場に他の有名ブランドと共に売られています。

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ヘルシンキの有名デパートSockmann

その売り場に行くと、Loviaのストーリーについてよく知る売り子さんがとても詳しく説明してくれました。そして最後にこう述べました。

「Loviaのバッグを売ることにとても誇りを感じているわ。確かに世界中で知られている有名ブランドに比べたらまだまだ有名ではないけど、Loviaのストーリーは全く負けてないわ」と。

 

日本では物、特にラグジュアリー商品は売れないのか

日本では以前より物が売れなくなったということをよく聞きます。しかし、銀座や表参道には世界的なブランドの出店が相次いでいるけど…。ブランドの店にいるのは中国からの旅行者だよと言う声も聞きます。

 

そこであえて日本人でない方が書いた記事 “Business of Fashion (BOF)” の「Japan’s Luxury Market Enter a New Era」から引用します。

これによると ”日本のラグジュアリー商品市場は着実に拡大している。…。日本のラグジュアリー市場はアメリカについで世界で第二位(中国は第三位)“ であり、日本は大きな市場なのです。確かに中国からの観光客による売り上げ増の要因としてあげられています。しかし現在さらなる銀座、表参道、心斎橋などへのブランドショップの出店が増え続けているのは中国人観光客だけがターゲットではないことはよく分かるでしょう。

 

顧客がある程度の金額を払っても購入したくなるラグジュアリー商品は、元来長い時間をかけ、顧客へ素晴らしいサービスを提供し続け、高い広告費をかけながら信頼性を培ってきた結果であるといえます。そして少なくとも日本のラグジュアリー市場ではこうしたブランド力がない商品はいくら素晴らしいストーリーがあっても歴史のあるラグジュアリー商品には歯が立たないのかもしれません。

 

このことから日本では、Loviaのようにいくら「作り手や素材についての情報を透明化していますよ。環境に配慮していますよ。」という素晴らしいストーリーがあっても、かなりのお金と時間をかけて少しずつブランド力を築いていかないと売ることは難しいのでしょうか。

 

新しいマーケティング戦略

ここ最近注目を浴びている電気自動車のテスラやバッグのマザーハウス。これらの企業の商品は上の仮説に反します。

 

テスラは2003年に設立された伝統も歴史もない企業ですが、消費者レポートによると、現在ではラグジュアリーブランドの上位にあげられている電気自動車メーカーです。社長のMuskさんは環境に配慮したエコな車を望む、特に富裕層顧客をターゲットにし、“車”というよりもITを駆使しエレガントでエキサイティングでいながら誰もが簡単に操作できるような車を作り上げようと考えました。

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Tesla Model S (tesla.comより)

 

またテスラにはマーケティング部が存在せず、他の企業のように莫大な予算を広告に費やしていたのです。Musk社長自身がSNSでテスラについての情報を発信します。それをマスコミが記事にし、テスラファンたちは“いいね”をクリックしたり、リツイートしたりなど自然と周りが動いてくれることで、テスラのブランドを高めていっています。

 

「途上国から世界に通用するブランドを作る」という理念を持ちバッグを作るマザーハウス。商品の認知を広げるツールとしての広告はFacebokなど簡単な広告だけ。それよりもお客様と現場が繋がるために工場ツアーやイベントを行い、参加した方々一人一人の口コミでブランドが広がっていくような仕組みを作っています。

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マザーハウスのバッグ (mother-house.jpより)

Philotradeのこれから

Philotradeを設立して間もない私たちはどのようにLoviaや他の商品を日本の皆さんに広めていくか正直いって現在模索中です。

 

しかし、今の私たちにできることは以下のことだと考えています。

 

Philotradeは商品を取り扱う前に必ず生産者またはその関係者に会って話を聞きます。可能であればアトリエや工場を訪れたり、使われている素材は誰からどのように仕入れているのかをこの目で見てきます。この過程で私たちが感じたこと学んだことを商品の魅力と共にブログやSNS、対面方式で皆さんと共有していくことです。

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Loviaのアトリエ

だからLoviaのブランドを一つだけのイメージだけにはめ込まず、Loviaの商品自体を気に入っていただくことももちろん嬉しいし、鮭の皮を使っているLovia、またはヘルシンキのリサイクルセンターの取り組みの一環からLoviaを知っていただいても嬉しいです。このように様々な方面からLoviaというブランドを築きあげていきたいと考えています。そして購入していた方がLoviaのバッグによって昨日よりも自分がかっこよく思えたり、環境に良いことをしていると感じたり、この世界から一つ無駄を無くしたと感じていただけたら幸いです。

 

だから私たちはLoviaのバッグを持ち、さっそうと街を歩き、みなさんに「このバッグかっこいい。どこで買ったの?」と聞かれたら「かっこいいでしょう。このバッグはね…」と話し(続け?)ていきます。

 

最後に一言、このブログを読まれた方、どこかでPhilotradeについて聞かれた方、もし少しでも面白いなと思われたらどうぞご家族、お友達にシェアーをお願いいたします。

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次回はヘルシンキにあるLoviaを訪れた時にとても驚いたヘルシンキのリサイクルセンター事情について書いていきます。

 

参考サイト:

Business of Fashion (2017年11月16日) :

https://www.businessoffashion.com/articles/global-currents/japans-luxury-market-enters-a-new-era  

テスラ:

Forb (2014年2月24日): 

https://www.forbes.com/sites/scottdavis/2014/02/24/tesla-tesla-tesla-building-a-power--from-scratch/#3607266c7e31

マザーハウス

SELECK (2017年1月27日):https://seleck.cc/920

東洋経済(2014年1月29日):http://toyokeizai.net/articles/-/29212?page=4

 



 

タージマハルを訪れて感じたこと

タージマハル、皆さんも雑誌やテレビで必ず一度は見たことがあると思います。実際にその場で見ても、タージマハルは繊細で、幻想的で、世界で一番美しい「お墓」だと思います。

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外国人だけでなくたくさんのインド人も訪れるタージマハル

タージマハルについては様々な方々が書かれているので、ここでは簡単に述べます。

 

歴史

タージマハルを建てたムガール帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンは3番目の妻のムムターズ・マハルを心から深く深く愛していました。しかし、ムムターズは14番目(ほとんどの子供が幼いうちに亡くなったという話)の出産が原因で帰らぬ人となりました。皇帝は「私は二度と人を愛することもないし、結婚もしない」と毎日涙ながら言ったそうです。このような思いで建てられたお墓だということを知ると、セクシーでロマンチックなお墓にも見えてきます。

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美しすぎるタージマハル

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巨額な建築費用

タージマハルは22年の歳月をかけ、巨額の建設費用をつぎこまれました。

タージマハルは総大理石のお墓です。またこちらのピエトラ・ドューラ(石上埋め込み細工)は単に色が塗られているのではありません。色がついた貴重な石がはめ込まれているのです。

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ピエトラ・ドューラ

この素材を運ぶのに1000頭以上もの象が使われました。世界中から集められた最高の素材を使いこなすためには中国、イタリア、トルコ、エジプトなど世界中から優秀な建築家、大工さん、宝石工などが雇われ、常に20000人以上の人々がタージマハルの建設に携わっていたと言われています。(ガイドさんの説明、ウィキペディアを参考)



ここ2〜3ヶ月デリーの様々な遺跡、廟を訪れて来ました。その素晴らしさに感嘆し、ため息をつき、写真をとりまくり、同じ場所を何回も歩き回りました。イギリス人が初めてインドに足を踏み入れ、タージマハルをはじめ、フマユーン廟(タージマハルに影響を与えたといわれている)、クトュブ・ミーナールなどを目にした時、一体どう思ったのだろうと考えずにはいられません。

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フマユーン廟

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クトュブ・ミーナール

話は変わりますが、2018年2月1日付の朝日新聞でこんな記事を目にしました。

 

「トルコが軍事侵攻しているシリア北西部のクルド人支配地域で、約3千年前に建造された神殿が破壊された。(筆者省略)破壊されたのは、鉄の帝国として知られるヒッタイト帝国時代のアインダラ神殿。北西部アフリン近郊にあり、建造は紀元前1300年ごろにさかのぼる。」

 

ここ最近、デリーにある歴史的建造物やお墓を訪れ感動しているため、さすがにこのニュースはスルーすることができませんでした。多くの人が殺されること以外に、その国のアイコンである遺跡、建造物が破壊されるという行為は戦争という「悪」がはびこっている証拠以外の何ものでもありません。

 

日本のお城を例にあげれば、ウィキペディアによると、江戸時代またはそれ以前に建てられた天守(お城の建物)は以前は2万5000以上あったそうです。現在、我々が見学できる天守は約200カ所。そして江戸時代までに建てられた天守が現存しているのはたったの12カ所だそうです。例えば姫路城、松本城などがそれです。大阪城名古屋城などその他の天守地震や落雷などの自然災害、または戦争が原因で消滅し、その後復元された天守です。

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姫路城(文化遺産オンラインより)

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松本城じゃらんnetより)

神戸新聞(2017年7月4日付)には、第二次世界大戦の際、アメリカ軍が「無差別爆撃が市街地を面として焼き払うことを目的にした以上、姫路城を守る意図があったとは考えられない。姫路城が残ったのは全くの偶然だろう。」と書かれています。また天守にも爆弾が落とされたそうですが、奇跡的にもそれは不発弾だったそうです。

 

これからは

「こちらの建物はXXXX年に誰々によって建てられました。」

「へーすごい」

という前に、まずは「よく今まで残っていてくれたね」という言葉をかけてあげたいと思います。

 

さて、タージマハルに件に戻りますが、その際に注意していただきたいことは以下の2点です。

1.タージマハル、その敷地内の点検などのため毎週金曜日は休み

2.インドの観光地ではインド人と外国人の入場料はどこでも違いますが、タージマハルではその差がかなりあります。でもそれに腹を立てないでください。その代わり、タージマハルの建物の中に入る際の靴カバーがもらえます。そして!インド人の超長い列を横目にさっさとタージマハルの建物に入ってくことができますから。

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インド人の長い列

 

参考資料

ウィキペディアhttps://ja.wikipedia.org/wiki/現存天守

朝日新聞https://www.asahi.com/articles/ASL1Y56YZL1YUHBI01D.html

神戸新聞https://www.kobe-np.co.jp/news/himeji/201707/0010339716.shtml

 



The Wren Design (2) 〜The Wren Designから学ぶ働き方について〜

最近、日本でよく聞かれる働き方改革。どのように改革されるのか、そもそもこれは政府が決めることなのだろうかと首をかしげつつも、注目していきたいテーマだと思っています。

 

今回はThe Wren Deign流の働き方について書いていきます。

 

The Wren Designはとても小さな企業です。しかし、小企業であるからこそスタッフを大切にするために以下のような体制をとっていることはとても参考になるのではないでしょうか。

 

The Wren Designにはスタジオに勤務しているスタッフは3人だけ。その他のスタッフは全員自宅勤務です。(2017年訪問時)なぜ「自宅勤務」という体制を採用したのか。その理由は次の2つです。

 

1)通勤時間と高い交通費の節約

2)小さな子供がいる父親、母親は子供を預ける場所または預ける費用の節約

 

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スタッフがスタジオまで通勤するためにはバスや電車を乗り継いで来なければなりません。日本のように企業が交通費を支給するのは世界でも稀で、負担するのは大抵本人です。父親、母親は家族にとって重要な存在であり、自宅勤務をすることによって無駄な通勤時間を節約ができ、仕事をしながらでも家族と過ごす時間を十分とることができるのです。

 

これを実現するために、The Wren Designでは以下の取り組みを行なっています。

 

1)スタッフが仕事をしやすい環境を整える

2)The Wren Designの目標・優先順位を明確にしスタッフ全員と共有

 

私がThe Wren Designのスタジオを訪ねたとき、自宅勤務をしているヘンリーさんの家に新しい機械が届くという連絡が入りました。必要であれば機械はThe Wren Designが提供しています。ウェンドレンさんは「この機械は今のよりずっと効率がいいからヘンリー達もきっと喜ぶわ!」とまるで自分のことのように喜んでいるのがとても印象的でした。

 

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The Wren Designの目標は「The Wren Designの成長」です。これを一人一人のスタッフがしっかり理解することで、自分が何をすべきかということが明確になっていきます。そしてみんなで目標を達成した時にはお互いへの信頼感が生まれ、自分への自信が湧いてくるそうです。ウェンドレンさんは「目標が達成した時のみんなのあの興奮した顔を見ることが私の一番の幸せな瞬間なのよ。」と笑顔で語ってくれました。

 

さらにThe Wren Designの創設者でもあり、デザイナーでもあるウェンドレンさんにとって、スタッフたちのこういう姿を見ることが新しい商品やアイディが湧く原動力だといいます。

 

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確かに政府や企業が積極的に働き方改革に取り組むことも重要ですし、日本にも様々な働き方、例えば長時間労働の削減、育児・介護休暇の促進など参考になる企業の取り組みが多くあります。

 

ただ、ウェンドレンさんのお話を聞いていると、それだけではなく、スタッフ全員による企業の目標の共有、それを達成するためにスタッフの一番働きやすい体制を考えること。そして一緒に働く人々の幸せを自分の幸せと感じられれば、自然とその職場にあった働き方の体制が整い、いいライフバランス、そして最高の商品が生まれていくのではないかと思います。

 

The Wren Designの商品ももちろんユニークでおしゃれなのですが、こういうお話を聞いた後、もっと日本の皆さんにもThe Wren Designの商品をご紹介したいと思ったのです。そして以前にも書きましたが、Philotradeが日本で初めてThe Wren Designの商品を紹介することになりました。

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追伸:こちらの文章は政治やビジネスには全くの素人からの視点から書いたものであります。

 

The Wren Designの商品は以下のサイトから購入できます。

amazon:https://www.amazon.co.jp/The-Wren-Design/s?ie=UTF8&page=1&rh=i%3Aaps%2Ck%3AThe%20Wren%20Design

Yahoo shopping:https://store.shopping.yahoo.co.jp/philotrade/thewrendes.html

 

ウェンドレンさんのビデオサイトはこちらをご覧ください。

http://philotrade.hatenablog.com/TheWrenDesign_intro_youtube