ひとったび -人と旅と物語-

世界中の物語とPhilotrade最新情報をお楽しみください!

Gradirripas 〜cutting boards made in ポルトガル〜 

前回、ポルト一人旅をご紹介しました。何回かポルトを訪れた理由の一つは、木材からまな板、器や、ワインボックスなどを5世代に渡り製作しているGradirripasの工場を訪れるためでした。

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初めてポルトを訪れた際に、単に可愛いと思って購入したGradirripasのまな板だったのですが、いろいろ調べているうちに、この人たちに会いに行きたい!と思ったのです。実際にお会いしてみたら、とても素敵なご家族でした。

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最近ポルトガルの特に若者の間のトレンドとして2つの大きな動きがあるということを色々な人から聞きました。1つ目は、自分の国や文化を振り返り、それを守りながらも新しい物・考えを発信していくという動きです。これはレストランや、ショップを見ていても感じることです。2つ目は、値段が多少高くても環境に優しい製品を作る企業の商品を買い、末長く使っていこうという動きです。

 

2つ目の動きによって経営をたち直すことができた良い例が、Gradirripasです。ポルトから電車で2時間ほどいったPernesという街からさらに車で30分行ったところに、Gradirripasの小さな工場があります。村中の人が昔からお互いを知っているというような街です。そこで2年ほど前、仕事を辞めGraddripasを継ぐためにこの小さな村に戻って来たお兄さんのミハエルさんと妹さんのテレサさんにお会いしました。(日本でいうUターン就職です。)

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昔、この辺りはGradirripasのような木製品を作る工場がたくさんあったそうです。しかし、海外から安いプラスチック製品がどんどん入って来たことで、工場は次々と閉鎖されていきました。Gradirripasも、この危機に直面しました。しかし、ミハエルさんとテレサさんのお父さんは、ここで工場を閉めてしまったら村のコミュニティーが完全に消滅してしまうと、借金を抱えながらも頑固に経営を続けていたそうです。 

 

Gradirripasはサステイナビリティーシステムを以前から採用しています。素材となる木材は、伐採した木の本数と同じ数の新しい木を植えていくというルールを厳重に守っているサプライヤーからのみ、材料を購入しています。また熟練の職人によって作られたGradirripasのまな板や他の製品は、きちんと手入れをすれば末長く使える商品です。

 

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転機が訪れたのは10年程前のことです。一つはイギリスの有名シェフ、ジェイミー・オリバーが5世代続く家族経営の小さな工場で環境に優しい製品を作り続けているGradirripasの話を聞き、このまな板を採用しテレビで使ったこと。もう一つは環境について語るだけでなく、環境にいいことをしようと実際に行動を起こす人達、特に若者が増えてきたことです。彼らは安価な製品を頻繁に買い換えるよりも、環境に配慮したGradirripasのような企業の商品を積極的に購入し長く使っていくことが環境に優しいと気づいたのです。この2点により、Gradirripasの商品が多くのマスコミに取り上げられ、経営を立て直すことがきました。

 

最後に、お二人に将来の夢を聞いたところ、次のように語ってくれました。

「私たちはとても大きな責任を背負っています。Gradirripasが成長していくことでこの村全体も潤うようになるんです。これからも今ある商品を丁寧に作りながら新しい商品も開発していきたいと思います。」

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訪れたGradirripasの工場には閉鎖された工場から引き抜かれた熟練の職人の方もいらっしゃいました。

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Gradirripasは小さな村にありながらも、商品のこと、コミュニティー全体のこと、そして環境のことを考えながらものづくりを続けている、器の大きな会社でした。

 

 

一人旅が楽しめる街(1)– ポルト

今回は一人でも十分楽しめる街(勝手に)第一弾としてポルトガルの「ポルト」をご紹介します。美しい港、街のあちらこちらで見られるアズレージョ、世界で最も美しいワイナリー沿いを流れるドウロ川がポルトをユニークな街に形作っています。

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ポルトは坂の多い街ですが、車がなくても歩いて回れますし、おいしい料理、ワイン/ポート、ショッピング、歴史、観光が楽しめる街です。さらに人々がフレンドリーなのがとても嬉しい。ポルトガルでは夕飯を食べる時間が日本より遅いので、暗くなってもレストランが多い道は人通りが多く、夜少々遅くなっても安全な街だと思います。

 

今回のポルト一人旅のテーマは、タイル好きに嬉しい「アズレージョ巡り」です。タイル好きでなくても、ポルトアズレージョは圧巻です。

 

1903年に建てられたサン・ベント駅。建物自体は地味ですが、中に入ると20,000枚のアズレージョを楽しめます。これは1930年にジョルジェ・コラコが11年かけてポルトガルの歴史をモチーフに製作した作品です。

 

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  • サント・イルデフォンソ教会(Igreja Paroquial de Santo Ildefonso)

サン・ベント駅を右手に、坂を上がって行ったところにあります。(長い坂道なので頑張ってのぼってください。)1793年に完成した初期のバロック様式の聖堂です。外観がいい感じに朽ちています。そしてアズレージョが素晴らしい。こちらもサン・ベント駅と同じジルジェ・コラコによって作成されました。教会の前の階段に座って道ゆく人を眺めていると時間が過ぎていくのを忘れてしまいそう。またこの前を通る可愛い路面電車の写真が撮れるいいスポットでもあります。

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  • アルマス礼拝堂 (Capela das almas )

ポルトで見られるアズレージョの中で一番のお気に入りの場所。この礼拝堂は18世紀に建てられましたが、外側のアズレージョは1929年に作成されました。16,000枚のアズレージョが使われています。道路に面しており、人や車が多いですが、逆にそれが地元の人達の生活にアルマス礼拝堂が馴染んでいるようでとてもいいんです。

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  • カルモ教会 (Igreja do Carmo)

一見大きな教会と思われるかもしれませんが、実は二つの異なる教会が1mというわずかな隙間を隔て建っているのです。この二つの教会の間に上下一つずつの窓がある縦長い建物があるのがお分かりですか。ここには1980年代ぐらいまで人が住んでいたそうですよ。

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カルモ協会は向かって右側のアズレージョがある方です。カルモ教会は18世紀の終わりに建てられた後期バロック様式の建物。アズレージョは1912年にSilvestro Silvestriによってデザインされました。中に入ることもできます。

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カルモ教会の前の道を渡った所に、Garrafeira do Carmoといういい酒屋さんがあります。ポルトガル産の美味しいワインやポートを買うのであればぜひこちらへ。

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店員さんのワイン/ポートに関する知識は素晴らしく、とてもわかりやすく説明してくれます。嬉しいことに価格もとってもとってもリーズナブルで、飛行機に乗せられるようにきちんと包装してくれます。

 

街をぶらぶらしている時も上を見上げてみてください。素敵なタイルが建物の外壁を彩っているのが楽しめます。

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えっ、お腹が空いてきましたか? ご心配なく。ポルトでお気に入りのカフェ、レストランをご紹介します。

 

カフェ

  • A Sandeira

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ランチに美味しいサンドウィッチはいかがですか? スペースはあまり広くなく、それでいてとても人気なので、お昼前にいくのがお勧めです。もし長い時間待たなければならなくても、待つ甲斐はあります。最高のバゲットの中に美味しいチーズ、生ハム、新鮮な野菜やフルーツ!さらにお値段もリーズナブルで言うことなしです。

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住所: Rua dos Caldeireiros 85, Porto 4050-140, Portugal

TEL : +351 22 321 6471

 

レストラン

  • Flor dos Congregados Casa de pasto

1852年創業。162年経った今でも同じ家族によって経営されています。ここの料理は肉でも魚でもなんでも美味しいのが嬉しい!

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しかし、ベジタリアンでなければぜひTerylene サンドイッチを食べていただきたい。

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いい加減にトーストされたバンズに、20時間魔法のタレでマリネし、ウッドオーブンで3時間ゆっくり焼かれたジューシーなローストポークとスモークハムが入っています。思い出すだけでもよだれが出てくる…。路地好きな私にはたまらない狭い路地にある見つけにくいレストランです。根気よく探し、見つけられた人だけがこのTerylene サンドイッチにありつけます。

住所: Travessa Congregados 11, Porto 4000-179, Portugal

TEL : +351 22 200 2822

 

  • Cantina 32

以前は香水の工場だったそうです。いつも夜にお邪魔するため、中は暗く、うまく写真が取れないのが残念。内装は天井が高くインダストリアルな雰囲気です。伝統的なポルトガル料理をちょっとモダンにした料理が楽しめます。どの料理も美味しく、プレゼンテーションも素敵です。私の一番のお気に入りは「パクチー入りイカのバター炒め」!初めて食べた時、美味しすぎておかわりしちゃいました。残ったバター汁に美味しいパン(有料ですが、ぜひ頼んでください)をつけて食べてみてください。

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  ポルトガル産グリーンワイン(左上)、パテ&フランスパン、パクチーイカのバター炒め

            *早く食べたくて写真がブレててすみません。

 

今度はいつ来られるかわからないので、レシピを聞いて見たら…、親切にも材料を教えてくれました!いいイカが手に入った時は、味の記憶を頼りに作っています。夜行くのであれば、前もって予約をして行った方がいいかもしれません。レストランが並ぶ広い道に面しているので、多少夜遅くなっても安心です。

 

住所: Cantina 32, Rua das Flores 32,Porto

TEL  :  +351 222 039 069

 

ワイナリー/ポート巡り

時間があるのなら、いや、時間を作ってでも訪れていただきたいのがドウロ川沿いにあるワイナリー巡り。2泊ほどワイナリーに宿泊して、ポルトガルワイン、ポート、そしてワイナリーの料理を満喫していただきたい! 詳しい情報はいつか更新しますので、お楽しみに。

インドの結婚式に行ってきました!

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この写真、映画のワンシーンではありません。一般人の結婚式披露宴の写真です。

 

結婚披露宴でのこと

先日初めてインドの結婚式に行ってきました。

噂には聞いていましたが、インド人の結婚式はとにかく豪快、派手、なんともすごすぎました! 

                

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招待状には午後7時から結婚式の披露宴開始とありましたが、私たちが家を出たのは午後7時半、そして渋滞に巻き込まれながら会場に到着したのは午後9時。しかし大きな披露宴会場には新郎新婦はまだ到着しておらず、招待客があちらこちらで食事をしていたり、談話をしていたりしていました。

(注意1)インドの結婚式に招待されたら時刻通りに行かないこと。

 

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料理はビュッフェスタイル。すでに新郎新婦が座っているはずのステージに向かって左側には前菜が、右側にはインド北部、南部のメイン料理がずらっと並んでいます。全部ベジタリアン料理。そしてデザートとフルーツのビュッフェ。選び放題です。が!アルコールなし…。家でワイン一本開けてきてよかった(フー)。

(注意2)披露宴はアルコールフリーの場合があるので必要であれば軽くどこかで飲んでからいくこと。

 

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午後11時ごろやっと外に新郎が現れたと聞き、外へでてみると…、会場の入り口から100M離れたところに、まず見えたのが大きな象2頭!

 

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その後ろに太鼓隊に合わせて踊りまくる新郎の家族や親戚(?)達!

    

 

さらに、その後ろには2頭の白馬に引かれた馬車に乗る新郎。

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ウォーという叫び声しか出て来ませんでした。その踊りまくる新郎の家族たち「お前も踊れ」と言われ、踊りの輪の中に引きずりこまれました。汗をダラダラ垂らしながら踊っていますが、みんな本当に嬉しそう。笑顔いっぱいです。

(注意3)踊れと言われたら楽しんで踊ること

 

その間新婦は何をしているのかというと、新郎が披露宴が行われるステージの上の席に座るまでどこかで待機しているそうです。私なら、「早くしてよ!」と携帯にメッセージ1000件は送っているだろうな。

 

新郎が披露宴会場の入り口にあらわれたのは約45分後。そこからステージまで約100m。また新郎の親戚たちが踊りだします。時間はもう少しで次の日(木曜日)になろうというところ。しかし、私たちはまだ新婦を見ていないのです!

情報によると新婦が登場してくるまでにあと1時間はかかるとのこと。結局諦めて帰路につきました。

 

残念ながら新婦にはお会いできませんでしたが、映画の中に入り込んだような、夢のような夜でした。

 

招待客の数

インドでは最低でも300人以上は結婚式に招待するのだとか。今回の結婚式には700人くらいに招待状をだし、実際に来たのは500人くらいだそうです。

                                  

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               今回いただいた招待状

 

インドの結婚式費用

この大披露宴、象に白馬に馬車…、全総額は結婚式の大きさによって異なりますが、約300万円から8000万とも言われています。一体誰がお金を出すのでしょうか? インドの北部では新婦の家族が出すのだそうです。さらに、嫁入りのために新郎の家族、親戚にいろいろな金品(ダウリー)(インド人は賄賂と呼ぶ)を渡すのだそうです。これから新婦の義理の家族たちが嫁を養っていかなければならないため、「これから末長くどうぞよろしくお願いします」という”気持ち”なのです。が、これはインド人の中に娘を持つことを嫌がる理由の一つにもなっています。

 

インドでの結婚式のピーク

結婚式のピークは11月〜2月の暑すぎない時期が人気です。日取りを決めるのに専門家にみてもらい、いい日は朝から晩まで式場は予約でいっぱいになり、さらに価格も非常に高くなるそうです。

 

多くの人が親によって決められた相手と結婚

私が今までに出会ったインド人のご夫婦はすべて親によって決められた結婚です。この方がお互いの義理の両親からのサポートが受けやすく、結婚生活もスムーズにいくからだとか。それだけ親を信用しているところに感心してしまいます。

どんな出会い方をしたとしても、お互いが幸せだと思える結婚生活を送っていることが重要です。ただ、個人的な意見として結婚式は単なるスタート。本番はその後。これからいろんなことが起こるのだから、結婚式にこんなにお金をかけなくてもと思いました。ただ、親に決められた会ったばかりの人との将来のことをすぐに考えず、夢のような日に多くの精神と体力と集中力を注いだほうが、マリッジブルーにならなくてすむのでしょうか…?

 

しかし、今回出席させていただいた結婚式のご家族、親戚の方たち、そして新郎は溢れんばかりの笑顔で全ての人がとても幸せそうでした。お二人の末長いお幸せを心からお祈りします!

 

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新婦さんではありません。披露宴会場の入り口で招待客を迎えるためにずっと立っている女性です。

 

インド映画「Toilet - Ek Prez Katha (トイレ - ある愛の物語)」

日本からインドへの飛行機の中で、ボリウッド映画「Toilet- Ek Prem Katha (トイレ – ある愛の物語)」を見ました。恋愛コメディー映画です。そしてボリウッド映画には欠かせない、歌とダンスももちろん入っていますよ。

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                                              acbatime.comより

 

〜簡単なあらすじ〜

36歳独身で田舎で自転車屋を営むケシャブが、都会に住む教養のある女性ジャヤと電車のトイレの前で出会い一目惚れをしてしまいます。(確かに綺麗な女優さんです)

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        ジャヤ役のBhumi Pednekarさん hidustantimesより

 

とにかくこの二人なんとか結婚するのですが、初夜の夜明け前、ジャヤは村の女性たちから一緒に歩いて村はずれまでトイレをしに行こうと誘われるまでケシャブの家にトイレがないということを知らされていませんでした。

 

これは宗教上の理由から家にトイレを置くことは不浄であり、この村にはトイレがずっとなかったのです。男性は地球上がすべてトイレ。しかし、女性は夜明け前にだけみんなで連れ立って、草むらの中で用を足さなければなりません。日中は我慢するのが当たり前だと思っているのです。

これに対してジャヤは「家にトイレがないのを知っていれば、結婚なんかしなかった!」と怒ります。

 

ケシャブは最初ジャヤがどうして家にトイレがないことに怒っているか理解できませんでした。しかし、なんとかしてトイレの問題を解決しようとあの手、この手をつくしますが、献身的な宗教家であり、迷信深いケシャブの父をはじめ、村の人たちに「なぜ俺たちの文化や伝統を尊重しないのか!…私たちの祖先は家にトイレを作らなかった。だから私たちもいらないんだ。」と反対されます。さらに女性達も外で用を足すのを重要な問題だとは思っていないと相手にしません。

 

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                  IndieWireより

 

とうとうケジャブは、毎日当たり前のように村のはずれまで用を足しに行く女性達に訴えます。「男は家の裏には用を足しているのよ。私たちは妥協して当たり前だと思われている…女性はトイレに行く権利もないの?元々は彼らのせいだけど、でも今は(それを当然だと思っている)私たちのせいよ!」

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                 IndieWireより

 

この訴えを聞いた女性達の反応は「教養があるのって、うるさいわね…。」でした。

さて、ケジャブは妻ジャヤのためにトイレを作ることができるのか…。

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飛行機の中なのに、大声で笑ってしまった場面がたくさんありました。

でも、よく考えるとこの映画かなり深い内容なのではないかと思わされるようなセリフがいくつかあります。

 

トイレを作ろうとして苦戦している(確か)ケジャブのセリフ:

「個人的な問題とならない限り(人はその問題に対して)戦おうとしたり、解決しようとはしない」

「文化に打ち勝つのは簡単じゃない」

 

ケジャブの父親がケジャブの行動に呆れ、「苦労して育てたのにこんな男に育ってしまった」と言ったのに対するケジャブのセリフ:

「そうさ俺は父さんに男として育てられた。だから女性のことを考えたことがなかったんだ。」

 

インドのモディ首相は「インドの街をきれいにする」ことを掲げ2019年までに1億2000万家庭に専用トイレを設置し、小中学校のトイレや公衆トイレを整備すると言っています。

 

インドではトイレがないため、夜草村で用を足さなければならない女性がレイプにあったり、生理中は不登校になる女子学生など深刻な問題も多々起こっているのです。

 

この映画を見るまで、家にトイレがないのはただ単に貧乏な人たちだけかと思っていたのですが、宗教、迷信、伝統がトイレを作らせない理由となっていたことには驚きました。

 

しかし、インドって変わってるなあ、トイレが作れないなんてありえない、アハハ!で終わる映画ではないのではないか、と感じました。

 

今の日本にも、当てはまることがたくさんあるのでは……と思います。

 

例えば、夫婦別姓、育休を取ること、子供をもたないという選択、男だから女だからという伝統的な考え方、持って生まれた性と心がマッチしない人への法的・社会的対応などなど。

 

昔からそうだったから、自分の時はそうじゃなかったという理由で、それは間違っているとか、それに対して声をあげる人に「うるさい人、問題を作る人、変わった人」と言う、またはちょっと呟いたことで大炎上!こういうことって日々起こっていることではないでしょうか。

 

だからこういう選択肢もあってもいいんじゃない?、これってとても苦痛なんだけどと思ったら声をあげましょ。そして、そんな声を聞いたらすぐにそれがあっているのか、間違っているのか判断するのではなくて、もし自分がその立場だったら…と少し考える、想像する時間を持ってもいいと思うんです。100年間続いてきたことでも、もし自分がそんな状況だったらと想像することで、結構見えないものが見えてくることもありますから。

 

「Toilet -ある愛の物語」、日本で上映されたのかどうかはわかりませんが、機会があったらぜひ見てみてください。

 

参考文献

https://www.huffingtonpost.jp/foresight/clean-india_b_6137086.html

https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/11/post-8854_2.php

 

 

ポップアップショップを行なって思ったこと

Philotradeは6/21〜7/2まで信濃追分にある「油や」にて初のポップショップを行いました。来店いただいた多くの方に、Philotradeが扱っている商品や作り手についてのストーリーを伝えることができ、そして共感していただけました。ありがとうございます!

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また、お客様からも趣味や旅の話しから、貧困層に属する方々を長いスパンでどのように援助していくべきかという話までできて、本当に楽しかった!

 

今まで自宅や倉庫に置いてあった商品が、和式の部屋に展示され、お客様の手に取られ、褒められることで、以前とは違ったよそゆきの表情になっていることにも驚きました。

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                                                 展示前のlucite gallery

 

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今回のポップアップショップで、多くの方々と話をさせていただいて「こんなお客様に買ってもらえたら、店に来ていただけたら嬉しいなあ」と思ったことを書きたいと思います。

  • ブランドの創設者や作り手たちの思い、夢、大切にしていることに共感してくれる人
  • 想定外なことが大好きな人
  • 作り手たちが心を込めて作った商品を大切に長く使いたいと思っている人
  • 見知らぬ人、国、そしてまだ見ぬ未来をなんとなく想像できる人
  • 何かにこだわりを持つ人、おせっかいを焼きたがる人

これらすべての方に共通しているのは「人が好き」な人達だと思います。作り手達が(あったことがなくても)少しでも幸せになってくれるのであれば、という気持ちを持ってくれる人達だと思うんです。

 

ラッキーなことに、「油や」でのポップアップショップでは、そのような方々にたくさんお会いすることができました。そして、こんな素敵な作り手達が頑張って作っている商品なら…と購入していただけた時は、安心して商品たちを送り出すことができました。

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また、我々が扱う商品は大事に愛情をもって接していただければ、使えば使うほど味が出て、長くご愛用いただける商品です。そして持ち歩いたり身につけることで、ご家族やお友達、さらには知らない人とも自然とコミュニケーションが生まれるモノたちです。

 

 どの色にしようか、どちらのデザインにしようかといろいろ迷った後に「これっ!」と決められた時の笑顔は、なんとも言えないほど素敵でこちらまで嬉しくなります。

 

その笑顔が見たくて、そして私たちも笑顔を見られることがとても嬉しくて、そんな方達に買って帰って頂きたいのです。

 

商品について説明する前に、一目見て気に入ってくださる方も、もちろん大歓迎ですし、お話を聞いていただいただけでもありがたいです。

 

だから、商品の値段だけ、生産国(東南アジアやアフリカの国で作ったのならば安いはず、と思われる)で判断する方、またどれだけ安く買ったかだけを気にする方にはPhilotradeの商品ははっきりいってあいませんし、そういう方に商品を買って帰ってもらうと少々心配になります。

 

偉そうなことを…と思われる方もいらっしゃると思いますが、これが今回ポップアップショップで、お客様と面と向かって話し、ご意見を聞かせていただいて気づいたことです。

 

 

パタゴニアを行く- 世界でもっとも美しい大地 〜究極に理想的な生活をされている写真家 野村哲也さん〜

世界中を旅する写真家、野村哲也さん。今までに125カ国訪れました。

結婚後、世界で一番美しい自然の中に住み、じっくり腰を据えて写真撮影したいということから、パタゴニア、富士山の3合目、南アフリカで2番目に古いステレンボッシュ(ワインの街)、イースター島など2年毎に移住する生活を続けており、憧れる生活をされている方です。

 

20年ぐらい前に訪れたチリのパタゴニアを訪れたことを懐かしく思い出していた頃に野村さんが書かれた「パタゴニアを行く–世界でもっとも美しい大地」に出会いました。

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                                                         https://goo.gl/nvWobV

 

写真も美しい草花、迫力のある自然や生き物がたくさん掲載されています。

野村さんが書く文章は山、海、川、光、匂いが読み手にとてもよく伝わってくるんです。訪れた場所の地理や歴史、名前の由来などの説明がわかりやすい。それに出会った人々との心温まるエピソードにホロリときてしまいます。

 

一番好きな場面は、野村さんと消滅しつつある先住民ヤーガン族の末裔のウルスラさんとの会話です。野村さんはウルスラさんにちょっと意地悪な質問をします。

                            「この世で一番嫌いな人っていますか。」

  

この質問に対し、ウルスラさんはこう答えます。

「貯める人。食料、愛情、勇気、お金を自分のためだけに貯める人は軽蔑するわ…。血が体内を絶えず流れるように、すべてのものは止めちゃいけない。愛情もお金ももらったらどんどん外へ流す。絶えず流せば、より大きなものがまた別のところから流れ込んでくる。地球が回るように、すべてのものは琉転しているのよ。」

 

この場面はとても惹かれる部分で、何回も読み返してしまいます。

 

Philotradeのビジネスパートナー達とビジネスを始めてから、彼女達と話した後は元気が出てきて、そして心地よい気分になるんです。いつもこの“心地良さ”は一体何なんだろうと不思議に思っていました。

 

このチリの最南端部に住むウルスラさんの言葉によって今わかったのです。この心地良さとは彼女達が自分たちや目先のことだけでなく、周りの人々、自然、未来の幸せを考えながらビジネス、人生を送っているからなんだなあと。

 

例えば、Design Afrikaのビンキーさんはかご作りの伝統技術を守りながらもモダンなデザインと融合させ、世界に通用する籠を作れるように女性達と頑張っています。

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大切な素材となる草木をとりすぎないように、持続可能な収穫方法をとっています。

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Recreateはこの世界には物がありふれている。それならすでにある物を使って、新しいユニークな商品を作ればこの地上からいらないものがなくなっていくのではないかと考えました。

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捨てられた自転車の車輪を壁掛け時計に、古いスーツケースをおしゃれなソファーに作り替えたりなどワクワクするような商品がたくさんあります。

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最後に、EkmattraEkmattraバングラデシュ貧困層に属する心身ともに傷ついた女性を支援しているNGOです。キラキラULKAペン作りを指導している渡辺麻恵さんは、ベンガル語が堪能!我々が想像できないほど辛い背景を背負った女性達と心を通わせるためには、現地の言葉でコミュニケーションをとることが必要だと考え、(本人は言いませんが)一生懸命ベンガル語を学んだそうです。

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今では女性達の方から新しいデザインの提案をしてくるようにまでなったそうです。渡辺さんはEkmattraの雑貨づくりの他にも、ステージでベンガル語で歌を披露したり、ドラマにでたりなどとても多才な方です。

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日々忙しい生活をしていると、ついつい自分中心になってしまったり、目先のことだけしか考えられなかったということは誰にでもあるでしょう。しかし、彼女達は他の人の幸せ、今存在しない物、人、地球の幸せを自分の幸せと感じられるところがとても大きいのです。だから彼女達がもつ技術、知識、時間、経験を惜しみなくどんどん流していっているんです。

 

ですから、私たちも彼女達のこと、彼女達が作る商品についてのストーリーを一人でも多くの人に語り、流していきたいと思っています。

 

現在、信濃追分文化磁場油やで7/2(月)まで初のポップアップショップを開催しております。多くの方と直接Philotradeのストーリを共有することができ、「幸せを感じた」「感動するお話をありがとう」とたくさんの嬉しい言葉をいただきました。

 

残り4日、皆様のお越しをお待ちしております。

 

 

北欧のミッドサマー 〜ノルウェーでサマースキーを楽しむ〜

6月も半ばに差し掛かっています。北欧ではもうすぐミッドサマー(夏至)。この日は大切な祝日の一つです。

 

以前住んでいた街ヨーテボリスウェーデン)では、冬の日照時間をすごい勢いで取り戻そうとしているかのように、夏至が近くなると夜10時でも辺りはまだ明るく、午前4時ごろにはすで太陽が昇っています。日本のように遊びに出かける子供に「暗くなる前に帰ってきなさい」というのは全く通用しません。

 

ノルウェーというと大抵の方がベルゲンへ行かれることと思います。しかし、今回、この時期にお勧めしたいのがノルウェーのStryn(ストリーン)という街です。ここではなんと夏スキーを楽しむことができるんです。

http://strynsommerski.com/blider-fra-stryn-sommerski/

 

このスキー場に通じる道は深い雪のため10月から5月ごろまで通行止めになります。そして5月下旬頃からやっと車が通行できるようになり、大抵5月下旬から1ヶ月ほどスキー場がオープンします。

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ちなみに今年は雪解けが早いため、5月の下旬から6月10日までという短い期間のオープンだったそうです。

 

私にとっては長袖で十分だったのですが…

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多くのノルウェー人がTシャツ、タンクトップ、そしてビキニを着てスキーや日光浴を楽しんでいます。小さ子達も上手にかっこよくスイスイ滑っていました。

        

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                                              strynsummerski.comより抜粋

私たちはスキー場に向かう途中、素晴らしい景色に興奮し、寄り道しながら行ってしまったのでついたのは10時過ぎになってしまいましたが、日差しがとても強いので、スキーを楽しみたい方は朝早く行くといいでしょう。

 

他にもこの辺には、ノードフィヨルド(Nordfjord)、ブリグスダールフィヨルド(Briksdalsbreen Glacier)のハイキングや絵葉書のようなため息がでてしまうほど美しい景色のドライブが楽しめます。

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                 ノード氷河

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             ブリグスダールフィヨルド

長い冬の間積もった雪が解け、ダイナマイトが爆発したような爆音とともに崖の上から新しい滝が誕生する瞬間をみることができます。これは本当に圧巻です!

 

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              運転中にヤギ達に遭遇

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            ハイキング中に羊達に遭遇

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           お世話になったとっても可愛いAirBnB

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     AirBnBのキッチンからの景色:家の周りには多くの可愛い羊達がいました

 

*夏のノルウェーに行く際の注意点

  • サマージャケット必須:夏でも日本人にとっては寒いです。
  • 食べ物、ビール、ワインをできれば持参:他の国からノルウェーに入る場合(特に車で)、食べ物、アルコール類を持参することをお勧めします。ノルウェーの物価がとっても高く、また店が閉まるのがとても早いからです。(土曜日の午後、日曜日は酒屋はお休みです)